Shopifyに計測タグを設置する方法|theme.liquidの</head>直前に貼る手順

アクセス解析やヒートマップ、ポップアップのツールの多くは、導入時に「全ページの<head>にタグを貼ってください」と案内します。 Shopifyの場合、貼る場所はテーマのファイルtheme.liquidの1か所です。この記事では、Shopifyの日本語ヘルプに沿って、 テーマを複製してから貼る、保存して確かめる、うまくいかなければ元に戻す、という流れを順に説明します。あわせて、テーマに貼ったタグが チェックアウトやサンキューページには届かない理由と、その場合の考え方も整理します。手順と画面名は2026年10月12日に公式ヘルプで確認したものです。

更新

始める前に確認すること

作業そのものは10分ほどで終わりますが、始める前に次の4点を確かめておくと、途中で手が止まりません。

  1. テーマのコードを編集できる権限があるか。スタッフアカウントで作業する場合は、オンラインストアのテーマを編集できる権限が必要です。
  2. 有料テーマは購入済みか。Shopifyのヘルプには、テーマのコードは購入後にのみ編集でき、有料テーマのトライアル版を使っている場合はコードを変更する前に購入が必要だと書かれています。
  3. どのテーマが公開中か。オンラインストアには複数のテーマを置けますが、お客さまが見ているのは公開中のテーマだけです。公開していないテーマに貼っても計測は始まりません。
  4. 貼るタグを手元に用意したか。ツールの管理画面からコピーしたものを、そのまま貼るのが基本です。

marketingLABOの場合は、管理画面の「サイト設定」にある「はじめの3ステップ」で、計測したいサイトの名前とURLを登録すると、貼るタグが表示されます。「タグをコピーする」ボタンでコピーし、画面の案内どおりサイトのすべてのページの</head>の直前に貼ります。ページに共通の部品(ヘッダー)がある場合は、その部品に1か所貼れば全ページに入る、という考え方です。Shopifyではtheme.liquidがその共通の部品にあたります。

この記事では、タグを<script src="https://...(お使いのタグ)..."></script>という仮の形で書いています。実際には、ご自身のツールの管理画面に表示されたタグをそのまま貼ってください。

theme.liquidに貼れば足りる理由

Shopifyのテーマは、レイアウト・テンプレート・セクションなどのファイルでできています。Shopifyの開発者向けドキュメントによると、レイアウトはテーマの土台で、すべてのテンプレートはレイアウトを通して表示されます。どのテーマにも必ずあるのが既定のレイアウトのtheme.liquidで、トップページ、コレクション、商品ページ、カート、ブログなどの通常のページはこの中で表示されます。

そのため、テンプレートごとに貼る必要はなく、theme.liquidの<head>の中に1回貼れば全ページに入ります。同じドキュメントには、theme.liquidの<head>の中にcontent_for_headerという記述が必須で、Shopifyに必要なスクリプトをここで読み込むとも書かれています。ファイルの中で見かけても、移動したり消したりしないでください。

もう一つ大事なのは、一般的なレイアウトが使われるのはチェックアウト以外のページだという点です。チェックアウトについては後の見出しで詳しく説明します。

手順1:テーマを複製してバックアップを作る

Shopifyのヘルプでは、テーマをカスタマイズする前にバックアップのコピーを作ることを勧めています。何かあっても、変更を捨てて最初からやり直せます。

  1. 管理画面から[オンラインストア] > [テーマ]に移動します。
  2. 複製するテーマの「...」ボタンをクリックしてアクションメニューを開き、[複製]をクリックします。
  3. [テーマ]ページに、名前の前に「Copy Of」が付いた複製が表示されます。公開はされないので、お客さまの目には触れません。

テーマがすでに20件ある場合は、1件削除しないと複製できません。テーマの削除は元に戻せないので注意してください。

手順2:コードエディタを開く

使う端末コードエディタまでの操作
パソコン管理画面から[オンラインストア] > [テーマ]の順に移動し、「...」 > [コードを編集]をクリックします。
Shopifyアプリアイコンをタップし、[販売チャネル]セクションで[オンラインストア]、[テーマの管理]の順にタップします。続けて「...」 > [コードを編集]をタップします。

手順3:theme.liquidの</head>を探す

  1. コードエディタ左側のファイル一覧で、layoutフォルダを開きます。
  2. theme.liquidをクリックして開きます。
  3. Macでは⌘+F、WindowsではCtrl+Fで検索を開き、「</head>」を検索します。
  4. 見つかった行が<head>の終わりです。その上の部分が、全ページ共通の<head>の中身です。

検索で複数見つかった場合は、<body>より前にあるものが正しい位置です。コメントの中などに同じ文字が書かれていることがあります。

手順4:</head>の直前に貼る

</head>の行の先頭にカーソルを置き、改行して空いた行にタグを貼ります。次のような形になります。

    {{ content_for_header }}
    ...
    <!-- 計測タグ(2026-10-12追加) -->
    <script src="https://...(お使いのタグ)..."></script>
  </head>

安全に作業するための決まりは次のとおりです。

  1. 打ち直さずに貼る。引用符やかっこが1文字欠けるだけで動かなくなります。
  2. ほかのタグの中に入れない。{% %}で囲まれたLiquidの記述や、別の<script>・<style>の中に入れず、独立した行に置きます。
  3. content_for_headerには触れない。移動・削除・囲み込みはしません。
  4. 短いコメントを添える。何のタグをいつ入れたかが分かると、テーマを更新したときや別の人が見たときに迷いません。
  5. 1回だけ貼る。同じツールのタグを2か所に入れると、ページビューが二重に数えられることがあります。

手順5:保存して、計測が届くか確かめる

コードエディタの[保存]ボタンをクリックします。Macでは⌘+S、WindowsではCtrl+Sでも保存できます。タブ名の横に点が出ているあいだは未保存です。公開中のテーマを編集した場合は、保存した時点でストアに反映されます。

  1. ストアを別のタブで開きます。シークレットウィンドウなら、初めて来た人と同じ状態で見られます。
  2. ページのソースを表示し、タグの一部(読み込み先のドメインなど)で検索します。</head>の直前にあれば反映されています。
  3. トップ、コレクション、商品ページ、カートを開いて同じように確かめます。どれもtheme.liquidで表示されるので、すべてに入っているはずです。
  4. ツール側で確かめます。marketingLABOでは、ストアのページを1ページ開いてから、管理画面の「計測を確かめる」ボタンを押します。届いていなければ「タグがすべてのページの</head>の直前に入っているか、保存(公開)し忘れていないか」を確かめ、サイトを開き直してからもう一度押すよう案内が出ます。

うまくいかないときの戻し方

方法やり方知っておくこと
追加した行を消すtheme.liquidを開き、コメントとタグの行を削除して保存します。何を足したか分かっていればいちばん早い方法です。コメントを添えておく理由はここにあります。
タイムラインで以前の版に戻すファイルを開き、タイムラインのエントリーをクリックして差分を比べます。エントリーを右クリックして「コンテンツを復元」を選び、[復元]をクリックします。復元はファイル全体を置き換えます。1ファイルずつで、履歴には限りがあります。assetsフォルダのファイルには履歴がありません。
複製したテーマを公開する手順1で作った複製を公開します。テーマ全体が作業前の状態に戻ります。その後に加えた別の変更も戻る点に注意します。

テーマを更新・変更したときの注意

タグはテーマのファイルの中にあるので、そのテーマと一緒にしか動きません。次の二つの場面で消えやすくなります。

  1. テーマの更新。Shopifyのヘルプには、コードの変更がテーマの更新と互換性がない場合、更新されたコピーではコードの変更がすべて削除されると書かれています。更新したらソースを表示して、タグが残っているか確かめてください。
  2. 別のテーマへの切り替え。新しいテーマのtheme.liquidにはタグが入っていません。公開する前に手順2〜5を新しいテーマでも行います。

チェックアウト・サンキューページ・注文状況ページには届かない

先に触れたとおり、theme.liquidが使われるのはチェックアウト以外のページです。テーマに貼ったタグは、チェックアウトの各画面、サンキューページ、注文状況ページでは動かないと考えてください。

サンキューページと注文状況ページについて、Shopifyのヘルプには、2026年8月26日が新しいページへアップグレードして置き換える期限で、期限までにアップグレードされなかったストアは自動的にアップグレードされた、と書かれています。互換性のないアプリ、スクリプト、ピクセルでこれらのページをカスタマイズしていた場合は置き換えが必要とされています。以前の追加スクリプトで購入を計測していた場合は、今も動いているか確かめてください。

現在Shopifyが案内しているのは、管理画面の[設定] > [顧客イベント]から追加するピクセル(アプリピクセルとカスタムピクセル)です。ピクセルはストアフロント、チェックアウト、サンキューページ、注文状況ページに読み込まれます。ただし、ピクセルは隔離された環境(サンドボックス)で動き、Shopifyのヘルプには次の制限が挙げられています。

  1. ボタン、フォーム、バナー、モーダルなどの画面の部品を表示できない。
  2. ページのスクロールや、ヒートマップのためのクリック・マウスの動きを自動では取得できない。
  3. カスタムピクセルの追加と使用はShopifyのサポート対象外で、法令や同意への対応、コードの安全性、更新はストア側の責任になる。

つまり、ピクセルはイベントを外部に送るための仕組みで、ページの上に何かを表示したり、ページの見え方を記録したりするタグを動かす場所ではありません。Shopifyは、同じピクセルをtheme.liquidと顧客イベントの両方に入れると二重に数えられるので、既存の設置を消してから追加するよう案内しています。

marketingLABOをShopifyで使うときにできること・できないこと

marketingLABOは、全ページの<head>に計測タグを1行貼れるサイトで使えます。Shopifyでは、theme.liquidに貼ることで、チェックアウトの手前までのページが対象になります。

ストアのページtheme.liquidのタグで計測できるか補足
トップ・コレクション・商品・カート・ブログ・通常ページできるアクセス解析、ヒートマップ、訪問者ごとの行動履歴、ポップアップバナーの表示が使えます。
チェックアウトの各画面できないテーマの外で表示されます。
サンキューページ・注文状況ページできないこれもテーマの外です。

marketingLABOにはShopifyアプリやストアとのデータ連携がなく、カートの中身、金額、商品、注文は読み取りません。カスタムピクセル用のコードも用意していないので、marketingLABOのタグを顧客イベントには貼らないでください。売上や注文数はShopifyのレポートで見て、marketingLABOではチェックアウトの手前で起きていること(どこから来て、どのページを読み、どこで離れたか)を見る、と役割を分けるのが現実的です。

その範囲でも、次のような使い方ができます。

  1. マイクロCVで「カートまで来た」を数える。マイクロCVは閲覧数・特定のURL・滞在時間・再訪で設定できるので、カートページのURLを特定のURLとして登録できます。
  2. 見たページで出し分けるバナー。「カートのページは見たが、まだ購入していない」といった条件は、見た/見ていないページで組み立てます。訪問回数、前回訪問からの日数、アクセス元、スクロール、滞在時間、離脱しそうなときも表示条件に使えます。
  3. 商品ページのヒートマップ。どこまで読まれ、どこが押されているかを確かめられます。

よくある失敗と直し方

失敗起きること直し方
公開していないテーマを編集したストアに何も変化がない[オンラインストア] > [テーマ]で公開中のテーマを確かめる
Liquidの記述や別のタグの中に貼ったタグが動かない、ページが崩れる独立した行に置き直す
タグを打ち直した・整形した1文字の違いで動かない管理画面からコピーして貼り直す
同じツールを2か所に入れたページビューやイベントが二重になる設置は1ツール1か所にする
テーマ更新後に確かめなかった気づかないうちに計測が止まる更新や切り替えのたびにソースを確認する

作業のチェックリスト

  1. テーマを複製してバックアップを作った。
  2. タグはツールの管理画面からコピーした。
  3. 公開中のテーマのlayout/theme.liquidで、</head>の直前に独立した行として貼った。
  4. ツール名と日付のコメントを添えた。
  5. 保存し、トップ・コレクション・商品・カートのソースで確認した。
  6. ツール側の確認(marketingLABOなら「計測を確かめる」)で計測が届いた。
  7. チェックアウト以降はテーマの外だと分かったうえで、目標を決めた。

よくある質問

テンプレートごとに貼る必要はありますか? ありません。テンプレートはレイアウトを通して表示されるので、theme.liquidに1回貼れば通常のページに入ります。テーマが一部のテンプレートで別のレイアウトファイルを使っている場合だけ、そちらにも同じ作業が要ります。

管理画面の設定からサンキューページにタグを足せますか? Shopifyのヘルプでは、2026年8月26日がサンキューページと注文状況ページの置き換えの期限で、その後は自動でアップグレードされたとしています。今は顧客イベントのピクセルなど、Shopifyが案内する方法を使い、何に対応しているかはツールの提供元に確かめてください。

ヘッドレス構成のストアでも同じ手順ですか? いいえ。この記事はオンラインストアのテーマ(theme.liquidがある構成)が対象です。ヘッドレス構成はページの作りが違うため、marketingLABOの設置先としては扱っていません。

ほかのカートシステムではどこに貼りますか? BASE、カラーミーショップ、MakeShopなどの貼り場所はカートシステム別、計測タグを貼る場所の一覧にまとめました。

marketingLABOのフリープランは0円で、サイト1つのアクセス解析・ヒートマップ・行動履歴と、フォーム・ポップアップバナー各1つが使えます。期限はなく、カードの登録も要りません。プランの違いは料金で確認でき、無料登録をするとすぐに貼るタグが表示されます。

参考にした資料

2026年10月12日に確認しました。

  1. Shopifyヘルプセンター「テーマコードの編集」
  2. Shopifyヘルプセンター「テーマの複製」
  3. Shopify.dev「Layouts」(英語。theme.liquid、content_for_header)
  4. Shopifyヘルプセンター「サンキューページと注文状況ページのアップグレードと置き換え」
  5. Shopifyヘルプセンター「ピクセルの概要」
  6. Shopifyヘルプセンター「カスタムピクセル」
  7. Shopifyヘルプセンター「カスタムピクセルを管理する」

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